心療内科と精神科は混同されがちですが、その役割に違いがあります。心療内科は主に心身症を扱うところです。心身症とは、ストレス性の胃炎・胃潰瘍・胃腸炎といったような、精神的な負荷によって起きる症状を指します。これらは内科で扱う症状に似ていますが、心療内科では病気を発症した心理や社会的要因に対して対処する点で異なります。
一方の精神科では、不安・抑うつ・不眠・イライラ・幻覚・幻聴・妄想といった症状や、うつ病・躁うつ病・不安障害・統合失調症のような精神疾患を扱います。身体的な症状に対処する心療内科に対し、主に精神的な症状を治療する科です。精神科という名前に抵抗を持つ方も少なくないため、神経科や精神神経科、神経精神科という名前を使っているところもあります。
「神経内科」という科もありますが、こちらは脳血管障害やパーキンソン病といった脳神経系の疾患を扱うところです。心の病気の治療は行っていないため、お気をつけください。
心療内科の受診をおすすめするのは、以下のような症状があるときです。
過敏性腸症候群による便秘や下痢は、心身症の代表的な症状です。通勤電車で腹痛が起きて電車を降りたり、会議中に便意が起こって中座したりといったようなことがあれば、受診を考えましょう。
健康診断では異常がないという結果が出るにもかかわらず、頭痛・吐き気・目まいがする方は、心身症を患っている可能性があります。心療内科で診てもらいましょう。
胃潰瘍になると、みぞおちから左にかけて鈍い痛みが走り、吐き気や胸焼けを覚えます。心当たりがある方は受診をおすすめします。ただし、胃の疾患である胃潰瘍は、心療内科でストレスに対処する治療を行うと同時に、消化器科での治療が必要になるケースもあります。
このような症状にお悩みなら、ぜひ、広島市の心療内科「立町クリニック」での治療をご検討ください。適切な治療を続けることで、つらい症状を軽減できるようになります。