ストレス社会では、メンタルバランスが崩れやすくなり、心の病気にかかってしまう方が多くなっています。現代人がかかりやすい病気には、以下のようなものがあります。
燃え尽き症候群とは、持続的な職務上ストレスによる衰弱状態のことです。意欲喪失・情緒荒廃・抵抗力の低下・対人関係の親密さの弱まり・慢性的な悲観・職務上の能力低下といった症状が現れます。ワーカホリックの傾向がある方ほど、かかりやすくなっています。
無気力性は、五月病とも呼ばれる症状です。激しい競争を潜り抜けて入社したサラリーマンが、5月の休み明け頃から、仕事に関する意欲や関心を失っていく状態を指します。受験戦争を勝ち抜いた学生にも、同じような症状が起こることがあります。
自律神経失調症は、ストレスによって自律神経が乱れたときに発症する病気です。全身の倦怠感・頭痛・肩こり・多感・しびれ・動悸・めまい・不整脈・不眠といった症状が引き起こされます。また、精神的にも不安や緊張、躁うつといったような症状が出てきます。
厚生労働省が発表した「過重労働による健康障害を防ぐために」の資料によると、月に100時間を超える残業をしたり、2~6カ月の平均残業時間が80時間を超えたりすると、過労死ラインを超えることになり、健康障害のリスクが大きく高まるとされています。しかし、2014年に発表された「過労死等に関する実態把握のための社会面の調査研究事業」によると、残業時間が月80時間を超える企業は22.7%もあることが分かりました。
頑張りすぎると、健康的な方でも心身に不調が出てきてしまいます。心の病にかかると、朝起きることができなくなったり、文字が読めなくなったり、着替えができなくなったりと、普段何気なく行なっていたことができなくなります。しかし、早いうちから対策すれば、早期回復できる可能性が高くなるのです。おかしいと感じたら、症状が悪化する前に心療内科を受診するようにしましょう。
当院は、頑張る患者様からのご相談を、いつでもお待ちしています。心の病にお悩みの方は、広島市の心療内科「立町クリニック」までお気軽にお越しください。