大切なご家族やご友人の元気がなくなってしまったり、いつもと調子が変わってしまったりしたとき、身近にいる方はとても心配になりますよね。そんなときは、まずご本人のお話をじっくりと聞いて、ご自身のペースでお話ししてもらうことから始めてみましょう。
無理に話を聞き出そうとするのではなく、あくまでご本人が話したくなるまで、そっと見守ってあげてください。お話を聞くときは、相手の言うことを否定せずに、何を言おうとしているのかを理解し、受け入れることが大切です。また、言葉をかける以外にもしてあげられることはたくさんあります。ご家族やご友人からの無言の気遣いが、ご本人にとっては大きな助けになることもあります。
しばらくはお相手のペースに合わせて様子をうかがってみてください。それでも状況が変わらずに続くようでしたら、心療内科を紹介してみましょう。具体的な病名を出したりはせず、お相手の体調を心配している気持ちを伝えてください。そして、可能であれば通院に付き添ってあげましょう。
治療をご検討されている方は、広島市の心療内科である当院までお越しください。なお、初めての通院にご本人が不安を感じているときは、ご家族やご友人の方に付き添ってご来院いただくことも可能です。付き添いをしていただくと、ご本人に加えて身の回りの方からの意見が聞けるだけでなく、代理人による通院ができるようになります。ただし、診察中はご本人が中心となり医師と話す時間ですから、付き添いの方はご本人を尊重して、話をじっくりと聞いてあげましょう。
ご本人の状況について、身近にいるご家族やご友人の方が、責任を感じてしまうことがあるかもしれません。また、ご家庭や友人関係に原因があるのではないかと考えてしまうこともあるでしょう。しかし、身の回りの方が心配をすると、ご本人の気持ちの負担になってしまうことがあります。病気について理解するとともに、できることに取り組んでみてください。また、ご本人にいつもと違う様子が見られないかどうかと、いつも温かく様子を見守ってあげましょう。