心療内科では、気分障害・不安障害・発達障害・睡眠障害など、ストレスを筆頭とする各種の原因から発症するさまざまな種類の病気を治療できます。
うつ病を始めとする気分障害は、各種のストレスにより脳に機能障害が引き起こされる病気です。うつ病が疑われる症状としては、食欲がない、ずっと気分が落ち込んでいるなどの精神状態が挙げられます。気分が高揚する症状も加わると双極性障害、この抑うつ気分が慢性的に続く疾患が気分変調障害です。
不安障害には、適応障害やパニック障害が含まれます。前者は特定の状況を非常につらく感じ、不安感や頭痛に加え、人によっては無断欠席など行動面にも症状が現れます。後者は、発作的に息苦しさや手足の震えが起きる病気です。発症時のコントロールが難しく、発作が出ることを恐れ、外出を控える人も少なくありません。
発達障害には、コミュニケーション障害などを特徴とする自閉症スペクトラム障害と注意欠如、あるいは多動性障害が現れるADHDが含まれます。また睡眠障害は睡眠行動に支障が生じる病気ですが、眠れないことと同義ではありません。睡眠障害では、睡眠中に病的な行動が見られるなど特殊な症状が見られます。
現在、心療内科では、それぞれの心の病気に合わせた治療法が考案されています。1人で抱え込むより、専門医に相談した方が適切なサポートを受けられるでしょう。
気分障害の場合、うつ病は薬による治療と、認知行動療法などの心理療法を組み合わせると高い効果が期待できます。双極性障害は、気分安定薬を用いた薬物治療により日常生活に差し支えないレベルまで症状を抑えることが可能です。
不安障害のうち適応障害は、症状に合わせ薬物療法とともに認知行動療法などの精神療法も取り入れる必要があり、環境整備も欠かせません。パニック障害は薬物治療と心理療法を併用しますが、無理のないペースで取り組むと症状の緩和につながります。
心の病気は複数の要因が複雑に関わっている場合もあり、症状の放置や無理な治療は望ましくありません。早めに診療を受けると、ゆっくり治療を進められ早期回復をもたらすことも少なくないといわれています。広島市には専門の心療内科があるので、気持ちが落ち込みやすいなど不安を感じている人は早めにご相談ください。